テーマ)第30章 新たなる始まり

 兄弟の真の本性の代わりに保持していたいと思うような外観は一つもないと決断するとき、あなたはこれを見るだろう。 夢のほうを好むという誘惑により、ここに不確かさを入り込ませないようにしなさい。 彼の本性についての夢に誘惑されるとき、罪を犯して恐れる者となってはならない。...
 実相が不変であるからこそ(・・・・傍点)、奇跡はすでにそこに存在しており、変化する一切を癒してあなたに差し出し、あなたが恐れのない幸せな形態の内にそれらを見られるようにする。 奇跡はあなたに与えられ、あなたは、兄弟をこのように見ることになるだろう。...
 実相は不変である。 奇跡は、あなたが実相と自分の自覚との間に挿入したものは実在せず、何の妨害にもならないことを目前に示すだけである。 変化が望めないような外観が存在するに違いないと信じることの代価は、あなたから奇跡が一貫してもたらされることはなくなるということである。...
 誘惑とは、幻想を実在のものにしたいという願望以外の何だろう。 それは実相が実在しないことを望む願望のようには見えない。 しかしそれが断言しているのは、いくつかの形の偶像は、あなたが実在性をもたせたいとは思わない偶像よりも強烈な魅力をもっている、ということである。...
 奇跡とは、「すべての外観は、まさに外観であるからこそ変化し、実相が伴うべき不変性をもち得ない」と実証するための手段である。 奇跡は、外観が変わり得ることを示すことで、外観からの救済を証言する。 あなたの兄弟は外観と欺瞞の両方を超越した不変性を、彼の内にもっている。...
 外観は欺くが、それは変化させることができる。 実相は不変である。 実相はまったく欺くことがない。 もしあなたが外観を超えたところを見ることができないとしたら、あなたはまさしく欺かれている。...
 孤独の中から解釈してはならない。 そのようにしてあなたに見えるものは、何も意味しないからである。 それが表しているものの中でそれは変化し、あなたは、この世界は不確かな場所であり、自分はその中を危険に囲まれながら半信半疑で歩いていると信じることになる。...
 使われている象徴同士が異なることを意味しているときに、どのようにしてコミュニケーションが真に確立され得るだろう。 聖霊のゴールは、あなたにも兄弟にも意味のある一つの解釈を与えてくれる。 このようにして、あなたは彼と、彼はあなたと、コミュニケーションを行えるようになる。 あなた方が共に理解できる象徴において、意味の犠牲が取り消される。...
 裁きからの脱出は、単に次のことにある。 すなわち、すべてのものは一なる目的をもっており、あなたはそれを全世界と共有しているということである。 それはあなたに属しているのと同様に、すべてのものに属しているので、世界のいかなるものもそれに対立することはできない。 単一の目的の中に、犠牲についてのすべての考えの終わりがある。...

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