テーマ)第14章 真理のための教え

 理解と平安の両方の源泉である神の力は、平安の教師のものであるのと同じく確実に、あなたのものでもある。 あなたは自分が神を知らないと考えているが、それはひとえに、あなたが自分ひとりで神を知ることは不可能だからである。 だが、平安の教師があなたを通して行う力強い仕事を見なさい。...
 平安を望むのなら、あなたは攻撃の教師を放棄しなければならない。 平安の教師は決してあなたを見捨てない。 あなたが彼から去ることはできるが、彼は決してあなたから去りはしない。 なぜなら、平安の教師があなたに抱く信とは、すなわち、あなたについての彼の理解だからである。...
 理解がもたらす結果が自分と共になければ自分は知ることはできないと認識している者たちだけが、真に学ぶことができる。 そのためには、彼らが望むのは平安でなければならず、しかも平安のみでなければならない。 あなたが自分は知っていると思うときはいつでも、平安はあなたから去っていくだろう。...
 自分が何も知らないということを常に覚えており、一切を学ぼうとする意欲をもつようになった者は、それを学ぶだろう。 しかし、自分自身に頼るとき、彼らは学ばないだろう。 自分がすでに知っていると考えることにより、彼らは学ぶための動機を破壊している。 完全なる平安の識別法(テスト)に合格するまでは、何も理解していると思ってはならない。...
 神の子は常に不可分であり続ける。 私たちは、神の中で一なるものとして保たれているのと同様に、神の中の一なるものとして学ぶ。 神の子がその創造主に似ているのと同じく、神の教師もその創造主に似ている。 そして、神の教師を通して、神はご自身の一体性と神の子のそれを宣言する。 静寂の中で耳を傾けなさい。...
 あなたを過去から自由にした聖霊は、あなたが過去から自由であることをあなたに教えようとしている。 聖霊はただ、聖霊が達成したことを、あなた自身が達成したこととしてあなたに受け入れさせたいだけである。 なぜなら、聖霊はそれをあなたのために達成したからである。 そして聖霊が達成したからこそ、それらはあなたのものである。...
 聖霊があなたに与えさせようとするものをあなたに与えずにおくと、あなたは思うのだろうか。 あなたがもっている問題で、聖霊があなたに奇跡を差し出すことで解決できない問題はない。 奇跡はあなたのためにある。 そして、あなたの恐れや苦痛や試練はどれもみな、すでに取り消されている。...
 こんなにも罪悪にがんじがらめに縛られ、しかもそのままでいることに専心しているあなたが、どのようにして自分のために無罪性を確立することができるだろう。 それは不可能である。 しかし、それは不可能だ(・・・・・・・傍点)と認めようとする意欲を、確かにもつようにしなさい。...
 あなた自身があなたを奇跡へと導く者にはなれない。 なぜなら、奇跡が必要となる状況をもたらしたのはあなた自身だからである。 そして、あなたが奇跡を必要なものとしたからこそ、奇跡のために頼れる手段が、あなたに与えられた。 神の子がほんのわずかでも父に向って助けを求めるなら、彼の作り出す必要で、父が満たせないものはない。...
 あなたが自分自身に教えてきたことのすべてとこれほど完全に異なったレッスンを、どうしたら学べるのかと、心配する必要はない。 あなたにどうしてそれがわかるだろう。 あなたの役割はきわめて単純である。 あなたはただ、自分がこれまでに学んだ一切を自分は望まないと認識すればよいだけである。 教えてもらえるように求めなさい。...

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