テーマ)第10章 病気という偶像

永遠を思い出したいのなら、あなたは永遠なるものだけを見つめなければならない。 一時的なものに気を取られることを自分に容認するなら、あなたは時間の中で生きているのである。 いつものごとく、あなたの選択はあなたが何を価値ありと見なすかで決まる。 時間と永遠の両方が実在することはあり得ない。 なぜなら、両者は相容れないものだからである。...
 傲慢とは愛の否定である。 なぜなら、愛は分かち合い、傲慢は出し惜しむからである。 この両方が望ましいことのように見えている限り、選択という、神からのものではない概念があなたのもとにとどまる。 これは永遠の中では真実ではないが、時間の中ではまさしく真実であるから、時間があなたの心の中で続いている間は、選択肢は存在し続ける。...
 神が創造しなかったものを知覚してはならない。 そのようなことをすれば、あなたは神を否定している。 神の父性のみが唯一の父性であり、神があなたにそれを与えたからこそ、それはあなたのものである。...
 神がご自身の子供たちをまったく罪のない者として知っているのなら、彼らを有罪と知覚することは瀆神(とくしん)である。 神がご自身の子供たちをまったく苦痛とは無縁の者として知っているのなら、どこにおいても苦しみを知覚することは瀆神(とくしん)である。...
 あなたが神に差し出す贈り物によって、神の国が神の子に取り戻される。 神の子は、自分のために創造されていたものと、自分が父の御名のもとに創造したものを受け入れることを拒否することによって、自分自身を神の贈り物から引き離してしまった。 天国は彼の帰還を待っている。 それは、神の子の住居(すまい)として創造されたからである。...
 あなたがどれほど自分自身を否定してきたか、そして、神が、ご自身の愛の中で、どれほどあなたにそうさせたくないと思っているか、あなたは気づいていない。 だが、神があなたに干渉することはない。 なぜなら、神の子が自由でなかったなら、神がわが子を知ることはないからである。...
 永遠なるものだけが、愛されることが可能である。 愛は死ぬことはないからである。 神からのものは永遠に神のものであり、あなたは神からのものである。 神は苦しむことをご自身に容認するだろうか。 そして、ご自身に受け入れられないようなものを、神の子に差し出すだろうか。...
 癒しのためには、病気の神ではなく、愛の神だけを頼みとしなさい。 癒しとは神を認めることだからである。 あなたが神を認めるとき、神はあなたを認めることを一度もやめたことはないということ、そして、神があなたを認めているがゆえにあなたの実存があるということを、あなたは知るだろう。 あなたは病気ではなく、死ぬこともあり得ない。...
神は、わが子への愛ゆえに、一なる子の中のあらゆる部分から、あなたに向かって呼びかけている。 あなたに神のメッセージが聞こえるなら、神はすでにあなたに答えている。 そして、あなたが正しく聞くなら、あなたは神から学ぶだろう。 神の愛は神が創造した一切の中にある。 神の子はあらゆるところに居るからである。 兄弟たちを平安の内に眺めなさい。...
 父はあなたを否定したことはない。 神は報復せず、あなたに戻ってくるようにと呼びかけている。 あなたが神は自分の呼びかけに答えてくれなかったと思うときは、あなたが神からの呼びかけに答えていないのである。 奇跡講座テキスト 第10章  五 神の否定  7. /1

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