テーマ)第12章 聖霊のカリキュラム

贖われた知覚は、容易に智識へと翻訳される。 知覚だけが誤りを犯し得るが、知覚は一度も実在していなかったからである。 訂正された知覚は、智識に場を譲る。 智識だけが永遠に唯一の実相である。 贖罪は、一度も失われたことのないものへと戻っていく道にすぎない。 あなたの父はわが子を愛するのをやめることはできない。 奇跡講座テキスト...
 実相世界は、あなたが作り出して自分で見ている世界に替わるものとして、神により愛を込めてあなたに与えられたものである。 それを、ただキリストの手から受け取り、眺めなさい。 その実在性により、他のすべては見えなくなるだろう。 なぜなら、実相世界を見ることは、全的な知覚だからである。...
 だが、あなたが自分の自覚と真理との間にどれだけの距離を差し挟もうとしてきたかは、問題ではない。 神の子の心眼(ヴィジョン)は共有されているので、神の子を見ることはできる。 聖霊は神の子を見ており、それ以外のものは、あなたの中に見ていない。...
 神の子よ、虚無に満足してはならない! 実在しないものは見ることはできず、何の価値もない。 神がわが子に価値のないものを差し出すことはあり得ず、神の子もそのようなものを受け取ることはあり得ない。 あなたは自分が神を捨てたと思ったまさにその瞬間に救われた。...
 あなたはこの記憶をただ求めればいいだけである。 そうすれば、あなたは思い出すだろう。 だが、神についての記憶は、それを消し去ってそれが消えたままにしておきたいと望む心の中では、輝くことはできない。 なぜなら、神についての記憶は、思い出すことを選び、実相を制御しようとする狂った欲求を放棄した心の中でしか、現れてこないからである。...
 父の愛ゆえに、あなたは決して父を忘れることはできない。 誰も、神ご自身が自分の記憶の中に置いたものを忘れることはできないからである。 それを否定することはできるが、失うことはできない。 あなたが尋ねる質問の一つひとつに、一なる声が答えるだろう。 そして、心眼(ヴィジョン)が、あなたが見る一切についての知覚を訂正するだろう。...
 あなたが真実でないものを見えるものにしたとき、真実であるものがあなたには不可視のものとなった。 だが、それが不可視のものであるはずがない。 というのも、聖霊はそれをこの上なく鮮明に見ているからである。 それがあなたに見えない理由は、あなたが別の何かを見ているからである。...
 神の子は、父と同じく安全である。 子は父による加護を知っており、恐れることはあり得ないからである。 父の愛が彼を完璧な平安の中に保っており、何も必要としない彼は、何も求めない。 だが、あなたの自己である彼は、あなたから遠く離れている。 あなたが彼を攻撃することを選び、彼はあなたの視界から父の中へと消えてしまったからである。...
 あなたは毎日、毎時、毎分、実相世界を攻撃していながら、それが見えないことに驚いている。 攻撃するために愛を探すなら、愛は決して見つからない。 愛とは共有することであるのなら、共有による以外に、どのようにしてそれを見つけられるだろう。 それを差し出しなさい。 そうすれば、それがあなたのもとにやってくる。...

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