テーマ)第17章 赦しと神聖な関係

 あなたが自分の関わる関係のゴールとして真理を受け入れたとき、かつてあなたの父が確かにあなたに平安を与えたように、あなたも確かに平安を与える者となった。...
 これが、神の子の十字架刑であった。 彼の不信が彼自身にこれを為したのである。 あなたが彼に敵対して不信を用いるのを自分に容認する前に、慎重に考えなさい。 彼はよみがえっており、あなたは彼の目覚めの原因を自分のものとして受け入れている。 彼の救いにおける自分の役割をあなたは引き受けたのであり、あなたは今や彼に対し完全に責任がある。...
 あなたの救い主である聖霊の呼びかけを確認したあなたにとっては、聖霊の呼びかけに応答しないでいるときの重圧感は以前よりも大きくなったように思える。 だがこれは事実ではない。 以前もその重圧感はあったのだが、あなたは「何か別のもの」がそれを生み出したと信じて、それをその別のもののせいにしていた。 それが真実だったことは一度もない。...
 あなたはどの状況もすべて、聖なる瞬間にしたいと思わないだろうか。 というのも、それこそが信がもたらす贈り物であり、不信が使用されずに脇に退けられたところには、必ず惜しみなく与えられるものだからである。 そしてそのときこそ、その代わりに聖霊の目的の力が自由に使えるようになる。...
 この単純な礼儀が、聖霊があなたに求めているすべてである。 真理を、ありのままのものにしておきなさい。 それに割り込んではならず、攻撃してはならず、それが訪れるのを妨げてはならない。 それがあらゆる状況を包み込み、あなたに平安をもたらすままにしておきなさい。 あなたからの信さえも求められてはいない。 真理は何も求めないからである。...
 聖なる瞬間とは、すべての状況に意図されている在り方の特別なケース、あるいは極端な例以上のものではない。 聖霊の目的が聖なる瞬間に与えた意味は、どの状況にも与えられている。 それはまったく同じ不信の停止を喚起し、不信が抑えられ、使用されずにおかれる。 それにより、信が真理の呼びかけに答えることができるようになる。...
 あらゆる状況の中をあなたと共に歩む聖霊がいるからこそ、あなたは信を呼び出す。 あなたはもはや完全に狂ってはいないし、もはや孤独でもない。 なぜなら、神の中の孤独などというものは、夢に違いないからである。 聖霊のゴールを共有する関係の中に居るあなたは、孤独からは隔離されている。 真理が訪れたからである。...
 あなたから兄弟に信を差し出しながら、それぞれの状況に入っていきなさい。 さもなければ、あなたは自分自身の関係に対して信を欠いていることになる。 かつて同じ目的があなたの中に信を呼び覚(さ)ましたように、あなたの信が、あなたの目的を共有するようにと、人々に呼びかけるだろう。...
 だが、次のことについて考え、不信の原因を学びなさい。 あなたは兄弟があなたに対して行(おこな)ったことを理由に彼を咎めていると考えている。 しかし、実際には、あなたは自分が(・・・傍点)彼に対して行(おこな)ったことを理由に彼を咎めている。 あなたが彼のせいにしているのは、彼の過去ではなくあなたの過去である。...

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