あなたは、兄弟があなたに対して行ったことを理由に彼を咎めていると考えている。 しかし、実際には、あなたは、自分が彼に対して行ったこと(不信/罪悪の他者への投影)を理由に彼を咎めている

 だが、次のことについて考え、不信の原因を学びなさい。 あなたは兄弟があなたに対しておこなったことを理由に彼を咎めていると考えている。 しかし、実際には、あなたは自分が・・・傍点)彼に対しておこなったことを理由に彼を咎めている。 あなたが彼のせいにしているのは、彼の過去ではなくあなたの過去である。 そしてあなたには、過去の自分自身の在り方のゆえに、彼に対する信が欠けているのである。 だが、あなたも彼と同じように、過去のあなたの在り方について無罪潔白である。 一度も存在したことのないものに原因はなく、それは存在しないのだから真理を妨げることはない。 不信に原因はないが、信には確かに原因がある。 その原因は、それのもつ目的が共有される状況ならどんな状況にでも入ってきた。 真理の光がその状況の中央から輝き出て、その状況の目的が呼びかけるすべての者に触れる。 それはあらゆる者に呼びかける。 すべての状況は、そのあらゆる側面において、またどの部分においても完全に、あなたの全一なる関係をその中に含んでいる。 あなたは自分自身のどの一部であれ外に置き去りにしながら、その状況を神聖なものとすることはできない。 なぜなら、その状況はあなたの全一なる関係の目的を共有しており、そこからその意味を引き出しているからである。

 

奇跡講座テキスト  第17章  七 信を求める呼びかけ  8.