奇跡とは、「すべての外観は、まさに外観であるからこそ変化し、実相が伴うべき不変性をもち得ない」と実証するための手段である

 奇跡とは、「すべての外観は、まさに外観であるからこそ変化し、実相が伴うべき不変性をもち得ない」と実証するための手段である。 奇跡は、外観が変わり得ることを示すことで、外観からの救済を証言する。 あなたの兄弟は外観と欺瞞の両方を超越した不変性を、彼の内にもっている。 その不変性は、あなたが彼の実相として知覚している彼についての移り変わる見解によって、覆い隠されている。 彼についての幸せな夢は、彼の完全な健康という外観、あらゆる形の欠如からの完全な自由、そしてあらゆる種類の災厄からの安全といった形を取る。 奇跡は、彼がいかなる形の損失や苦しみによっても縛られてはいないことの証拠である。 なぜなら、そうしたものはいとも簡単に変化させることができるからである。 これは、そうしたもが実在したことは一度もなく、彼の実相から発したものではあり得ないことを実証している。 彼の実相は不変であり、天国や地上の何かによって変化させられるような結果はもたらさないからである。 しかし、外観は、変化するがゆえに・・・・傍点)実在していないということが明示される。

 

奇跡講座テキスト  第30章  八 不変なる実相  2.