完成こそが神の子の機能である。 彼がそれを探し求める必要はまったくない。 すべての偶像を超えたところに、自分の本性のままにあろうとする彼の神性な意志がある。 なぜなら、全一以上のものであることは無意味だからである。 もし彼の中に変化があったなら、また、もし彼を、何らかの形態に減じることができ、彼の中に存在しない何かへと限定できたとするなら、彼は神によって創造されたままのものではないことになる。 彼が自分自身であるために、いったいどんな偶像が必要だというのだろう。 彼には自分の一部を与えてしまう、ということができるのだろうか。 全一でないものは、全一ならしめることはできない。 しかし、真に求められているものは決して拒否されることがない。 あなたの意志は叶えられている。 あなたを満足させることのない形態というものにおいてではなく、神があなたについて抱いている全一にして完全に麗しい想念において、叶えられているのである。
奇跡講座テキスト 第30章 三 すべての偶像を超えて 5.