あらゆる偶像の探求の背後には、完成(より完全な自己)への憧憬が潜んでいる。 自分自身を完成させようとして、自分につけ加えるための特別な人や物を追求するということは、あなたが自分は、何らかの形態が欠けていると信じていることを意味しているだけである

 あらゆる偶像の探求の背後には、完成への憧憬が潜んでいる。 全一性は無限であるから形態をもたない。 自分自身を完成させようとして、自分につけ加えるための特別な人や物を追求するということは、あなたが自分は何らかの形態が欠けていると信じていることを意味しているだけである。 そして、それを見つけることで、あなたは自分の好む形態において、完全性を達成するということになる。 これが偶像の目的である。 すなわち、あなたが、偶像の向こうにある「自分は不完全だ」という信念の源を見ないようにさせることである。 あなたが罪を犯していた場合にのみ、その信念は正しいということになる。 なぜなら、罪とは、あなたが全一なるものから切り離されている単独のものだという考えからである。 こうして、全一性の探求は、あなた自身に課せられた限界の境界線を超えたところで為されることが必要ということになる。

 

奇跡講座テキスト  第30章  三 すべての偶像を超えて  3.