あなたが絶えず自問している根本的な問いは、正しくは自分に向かって問うことなどできないものである。 あなたは自分とは何かと問い続けている。 そこでは、その答えがあなたの知っている答えであるのみならず、自分で答えるべきものでもあると見なされている。 だが、自分を正確に知覚するということは、あなたにはできない。 あなたには知覚されるべき形象というものがない。 「形象」という言葉は常に知覚に関連するものであり、智識の一部ではない。 形象とは象徴的なものであり、別の何かの象徴となるものである。 「自分のイメージを変える」という考えは知覚の力を認識してはいるが、同時に、知ることができる安定したものが何もないということも示唆している。
奇跡講座テキスト 第3章 五 知覚を超えて 4.