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まずはフルストップが大事
奇跡講座の赦しにおける手順の話です。
まず大事なのはとにかく反撃に出ない、行動を起こさないことです。
問題が複雑になり、かえって傷口を広げてしまいます。
動きを止められるだけで金星です。
「オンライン学習コース」ではフルストップと教えています。
兄弟よ、地獄に落ちる一歩を踏み出してはならない。 なぜなら、一歩を踏み出したなら、その後に続く階段の正体を認識しなくなるからである。 そして、階段は確実に続いていく。
奇跡講座テキスト 第23章 二 混沌の法則 22. より
別のことを考えるか、関係のないことをする。
ただ、「考えるな、別のことを考えよ」といっても難しいです。
体を動かす、寝る、シャワーを浴びるなど、とにかく別のことをして時間を置くことが大事です。
怒りなどの感情につかみ取られているときに出来ることは少ない
とはいえ怒りや悲しみなどの感情が猛威を振るっているとき、赦すという観点でやれることは少ないです。
そもそも赦し自体を思い出せませんし、ましてや赦しの第一ステップにある「自分の苦しみの原因は他人にあると思っていたけれど、本当の原因は自分の中にあると認識する」(JACIM小冊子「思考の逆転」 P.60)など言われてもまったく入ってきません。
そんなときに多くはできませんし、あれこれ頭を使うよりも少しの大事なことに集中した方がいいです。
赦しにおいてもこれならやれそうだというものがあります。(もちろんこれすらも取り組めないかもしれませんが。)
少し時間を置いて気持ちが多少でも落ち着いてきたら次の2つに取り組んでみてください。
<その1>
<その1>
- 相手の(あるいは自分の)何が、どこが気に入らないのか
- 何がどうなってくれれば解決すると思っているのか
- 相手の(あるいは自分の)何が変わればHappyになれる?
- つまり、何を変えたがっている自分がいるのか
どうでしょう。 なんとか考えられますでしょうか。
これだけでも明確にできればまずは充分です。
つづいて、もし次も取り組めるなら上出来です。
<その2>
<その2>
- なぜそのように変わるとHappyになれると思っているのか
- なぜそのように変わらないと自分はHappyでないのか
この部分は少し、というかかなり難易度が高いかもしれません。
これを明確にすることができれば赦しに大きく寄与することになります。
これは自我の戦略の確認
これは図にあるように赦しにおける「自我の戦略の確認」を行っています。
怒りに掴みとられている中で、今回の2つの要素に答えられるなら言うことはありません。
もちろん、これだけ出来てもすぐ何かが変わるというものではありませんが、赦しに向かう大きな要素の2つに取り組んでいることになります。
この前後にも重要な手順がありますが、今のこの状況では難しいです。
赦しに取り組むみなさんは、まずはここから取り組むことをお勧めします。
赦しが必要なときは余力がないもの
赦しは感情が暴れているときこそ必要ですが、そういう時にかぎって多くのことを思慮する余力がありません。
そうすると大抵はこれまで生きてきた自我の思考で行動してしまうことになります。
長年赦しに携わってきている私たちでもそこは同じです。
赦しを行うにあたってはしっかり確認しておくと大いに赦しに寄与するいくつかの手順があります。
赦しを始めて間もないころはそれらを一つひとつ確認しながら進めることが大事です。
長年赦しに携わってきている私たちでもこの手順を頼りに一つずつ進めています。
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