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感情をしっかり感じて味わい尽くすメソッドを推奨しているところがあります。 実際にやってみたことがある人ならわかると思いますが、軽微な感情ならまだしも、ヘビーな感情を味わえと言われても簡単にできるものではありません。 強烈で嵐のごとくひどい感情であればなおさら、そこから逃げずに感じ尽くそうとしてもそれは無理な話です。 心が壊れます。 確かに感情に直面できるなら解決します。 ですが、それはあまりにも過酷な提案。 もっと別な方法があります。 その方法を今日はお話したいと思います。 (大幅加筆し、再投稿。2021.3.19)
追記)「感情をしっかり感じて味わい尽くす」を、「感情を徹底的に理解する」という意味で使っているのなら、同じ方法と言えます。
まずは味わい尽くす系を2つ紹介
まずは感情を味わい尽くす系を2つ紹介します。
(他にも見つけたら追加したいと思います。)
これらは、奇跡講座で言うところの「幻想を直視する」作業の感情だけに特化し、直接感情を味わい尽くすことで解消する手法です。
やまがみてるお氏の感情を感じるワーク
1つ目は、やまがみてるお氏の提唱しているやり方です。
以下、彼の著書より引用します。
<【概要】感情を感じるワーク>(P.156)
感じることで解放される感情 ー 恐怖や不安、悲しみ、妬み、恨み ― を感じつくすワーク
- 恐れとは、思考のつくりだした幻想にすぎない
- ゆえに恐れは、存在しない
- 存在しないものではあっても、それを感じるためには一度、それが存在することを認める過程を、私たちは経る必要がある
恐怖の感情を感じつくすことによって、恐怖の感情がもっていたエネルギーが解放されると、恐怖の感情は消えてなくなる
<【実践】恐怖の感情を感じるワーク>(P.159)
※時間が充分に取れるときにおこなうこと
(途中で中断することが、恐怖心からの逃避 ― さらに恐れるきっかけ ― になる場合があるため)
恐怖心は、一度エネルギー的に増加し、ピークを迎えたあと低下しはじめます。 ピークを迎えるまでの恐怖心の増加時は、おびえが絶頂に達します。 この増加の過程の最中に逃避すると、私たちはますます恐怖心をおびえるようになり逆効果になります。 一度逃避したあと、ふたたび対峙する勇気をもつためには、より大きな覚悟を要する場合があります。
起る恐怖心に抵抗せず、ただ感じつづけるように注意しておこなっていると、しばらく感じていると、恐怖心は弱まりはじめる
さらに恐怖心に意識を向けて感じることで、恐怖心は低下していく
恐怖心が完全になくなるまでつづける
数日くりかえす必要があることもある
このワークは一度完全に感じつくすことで完結する
一度完結することによって恐怖の存在しない人生へと好転するので、これはとても力のある価値あるワークの一つ、とのこと
以上、 「いまここ」にさとりを選択する生き方(やまがみてるお著)より抜粋
ロバート・シャインフェルド『なにが起こっても、「絶対幸せ」でいる法』
2つ目は、ロバート・シャインフェルド氏の本『なにが起こっても、「絶対幸せ」でいる法』からです。
こちらも感情を味わい尽くす(感情の真っ只中に飛び込む)について書かれています。
第6章「真実のウイルス」のステップ1~5(P.104~P.114)
ステップ1:目を閉じて「インナースペース」(おそらく心の中のことか)を感じる
「インナースペース」をのぞいたときに、一瞬のうちに、始まりも終わりも、端っこも、上下も、前後も、左右もない、広大なスペースが感じられることを立証する
ステップ2:再び目を閉じ、「インナースペース」を観察する
もし、感情エネルギーが一定の方向に、一定の周波数(ネガティブな感情もポジティブな感情も分類は後付けであり、どちらも単なる周波数であると著者は解説)で動いていたら、それを目撃する
感情エネルギーの動きや周波数について私が説明したこと(感情には良いも悪いもなく単なる周波数としての「純粋な生の経験」であり、それは良くも悪くも快くもつらくもない。 もしそのような経験でないのなら「マインド・マシーン」(おそらく自我のこと)が判断を下しているという著者の説明)が正確であることを、あなた自身の経験を通して立証する
ステップ3:「インナースペース」に出現した感情が、「マインド・マシーン」が判断を下しているものとして感じられている(すなわち良い悪い、快よい快くない、つらい、嫌だ、など)なら、淡々と観察し、ストーリー(おそらく、不快な感情がなぜ発生したのかの自我の勝手な理由付けのことか)が純粋な生の経験から分離するかどうかを見てみる
分離はすぐに起きるかもしれないし、「真実のウイルス」(おそらく著者のいうこれらの考え方が「マインド・マシーン」に新たに加わることで変化が起き始めるらしい)がマジックを起こすまで、しばらく時間がかかるかもしれない
(純粋な生の経験から無理にストーリーを分離させることはできない。 有効なテクニックや戦略、特効薬があるわけでもない。 「真実のウイルス」がマジックを起こせば、自然に分離するはず、とのこと。)
ステップ3までをしばらく行うと(具体的な期間は著者にも予測できない)、「インナースペース」での活動の速度が落ち、その内容や「マインド・マシーン」の動きがよく見えるようになる
ステップ4:「インナースペース」で、あなたがこれまで「ネガティブ」と形容していたエネルギーの動きや周波数を経験するとき、その真っ只中に飛び込んでみる
(真っ只中に飛び込むのは、エネルギーの動きや周波数に集中し、そこにあるものを十分に「感じる」必要があるため)
出来る限り、その純粋な生の経験を「感じる」こと
もし成功すれば、そこで発見するものにあなたは度肝を抜かれることになる
あなたが発見するものとは、あなたがかつて「ネガティブな感情」と呼んでいた純粋な生の経験が、実際には、あなたがかつて「ポジティブな感情」と呼んでいた純粋な生の経験とたいして変わらないということ
このことを、これまで説明してきたアイデアやコンセプトによって知的に理解するのではなく、実際に「経験」することは重要
この「真実」(ネガティブな感情はポジティブな感情とたいして変わらないということ)を実際に経験するのは、あなたの人生において「大いなる」瞬間となるはず
これが起きると、あなたは起きていることを(嘘や幻想、ストーリーという「レンズ」を通して)目にしている状態から、起きていることを(「真実」の「レンズ」を通して)「見ている」状態に移行する
ステップ5:どんなものでも、感情を経験するたびに「インナースペース」をのぞき込み、観察し、純粋な生の経験からストーリーが離れるまで待つ
「真実のウイルス」が十分に作用すると、ある時点で、あなたには純粋な生の経験そのものが見えるようになり、「マインド・マシーン」がやってきて、乗っ取り、判断的ストーリーを叩き出す瞬間を実際に目撃するようになる
つまりあなたは、これまで説明してきたこと(純粋な生の感情はいつも最初にありのままの状態で現れ、それを「マインド・マシーン」が捕まえてウイーンと働き、名前をつけ、良いか悪いか、ポジティブかネガティブか、つらいか快いかの判断をするということ)を実際に「見る」ようになる
真の幸福:つまり、「インナースペース」をのぞき込み、純粋な生の経験から「マインド・マシーン」のストーリーが分離するのを「見て」、純粋な生の経験を「経験」し、それ自体は悪くも不快でもつらくもなく、単なるエネルギーの動きであることを確認した瞬間、不幸は「ゲームオーバー」となる
これらを理解すれば「真実のウイルス」がいずれフル稼働し「真の幸福の経験」にたどり着けるはずだが、人によっては「マインド・マシーン」のプログラムやアリゴリズムがあまりにも強いためにさらにサポートが必要な場合があることがわかっている
そのサポートとは、映画マトリクスでネオが「レッドピル」を飲み込んだときと同じような「決心」のこと
「決心」することによって多くのことが動き出し、いくつもの「真実のウイルス」をフル稼働させ、仕事を完了させ、あなたを、「真の幸福の経験」へと導き、さらには人生のあらゆることにおいて「真実での存在」が可能になる
以上、『なにが起こっても、「絶対幸せ」でいる法』(ロバート・シャインフェルド著)より抜粋
この本によって人生が劇的に変化した方がいるようです。
元ひきこもりニートで、抑うつ神経症持ちだという、しょうちくさんという方で、読み進めるうちに忽然として苦しみが「消えてしまった」とても奇妙な本として、ブログで紹介されています。
ただし、2014年1月以降の更新がなく、その後どうなったのか定かではありません。
こちらに紹介しておきます。
少し補足があります。
この本の目的はこうでした。
私がこの本を書いている目的は、何が起きても、いつも「真の幸福」を「経験」できるようあなたをサポートすることです。(P.174)
ただし、この本には以下の記述があるので、全体の解説にはなっていないようです。
「この本は「真実のウイルス」をあなたの「マインド・マシーン」に導入する機会を提供することだけが目的である」(P.172)
ですので、よりプロセスを補足するために、ステップ4の詳細なやり方として前著である『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』を参考にするといいでしょう。
ロバート・シャインフェルド『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』
この『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』ですが、本のタイトルこそお金に関するかのようになっていますが、実際はお金に関する本ではなく、感情に関する本です。 このことは、著書の中に記述されています。
「もうお気づきでしょうが、この本はお金に関する本ではありません。」(P.262)
どういうことなのか、詳しく見ていきたいと思います。
「プロセス」を始めるにあたっての前提の理解
以下、『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』からです。
まず、この本の目的は以下です。
「究極の目的は、制限や制約を受けることなく「人間ゲーム」をプレーすることである。」(P.179)
そのための「プロセス」を利用するにあたって、いくつかの前提があります。
1. この人生(ここでは「人間ゲーム」とされている)には、第1段階と第2段階が存在し、感情の限界が「最高潮に達した」ときに初めて第2段階に進むことができる
「人間ゲーム」の第1段階は、あなたに多大なフラストレーションと苦しみを味わわせ、自分は不完全だ、何かが違う、人生はこれだけではないはずだ、自分の知らないところで何かが起こっているはずだと思うように設計されています。
これらの感情が最高潮に達したとき、あなたは第2段階に進むことができるのです。(P.48)
2. この世界は自分が創り出していることを理解する
「自分の意識が人生で経験するすべてのことを創り出しているのだ」と心から「納得する」ことが、どうしても不可欠なのです。(P.64)
まず、創造物から焦点をそらし、創造者としての自分自身に焦点を向けなくてはなりません。(P.109)
3. この世界を見て反応すればするほど、この世界は幻想ではなく現実であると認めていることになる
現在持っているものに対して、良くないとか、足りないとか、嫌だとか、もっと欲しいとか、違うものが欲しいとか言うとき、あなたはそれが現実であり、自分には限界があるという幻想に力を与えているのです。(P.135)
あなたが不快に感じれば感じるほど、否定的になればなるほど、否定的な感情が強くなればなるほど、あなたは「本来の自分」から遠く離れ、幻像が現実であると信じ込み、幻像を取り消すのが難しくなります。(P.141)
あなたがホログラム(この人生で起きる出来事)の中の何かを変えたり直したり改善したいと思っているということは、「これは嫌だ」と言っているのです。 要するに、あなたは「これは現実だ! これは現実だ!」と言い続けているようなものです。 そうすると、幻想がしっかりとその場にとどまってしまいます。(P.181)
頭ではわかっていても、ホログラムを変えたり直したり改善したりしたいという意図で、「プロセス」を使いたくなることが何度もあるでしょう。 もしかしたら、時にはその誘惑に負けてしまうこともあるかもしれません。 それはそれで仕方がないのです。 大騒ぎするようなことではありません。 (中略) けれども、はじめから(何かしらの好む出来事を生み出そうと)意図を持って力を取り戻そうとしたり、ホログラムを変えたり直したり改善したりしようとしても、うまくいきません。(P.187)
4. 「プロセス」を取り組むには決意が必要
この「プロセス」を使うには、勇気と忍耐と鍛錬と決意と勤勉さが必要です。(P.177)
不快感の中に飛び込むのは、大変な勇気と鍛錬と決意がいるでしょう。
しかし、「何でも来い」という態度を取り続け、来る日も来る日も、もうやめたいと思っても、「プロセス」を使い続けなくてはなりません。(P.178)
以上、これらの前提を理解した上で、いよいよ「プロセス」の解説に入ります。
『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』の「プロセス」の解説
それでは『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』から「プロセス」の部分を見ていくことにします。
第10章「アクセルを踏み込む」の「プロセス」の全体の流れ(P.144~P.166)
ステップ1:その中に飛び込む
どのような経験であれ、意識の中で不快な思いをしたなら、その中に飛び込むのです(走っていっても歩いていっても飛んでいっても、やりやすい方法で構いません)。そして、その不快なエネルギーの中に全身を浸すのです。
「プロセス」を利用するとき、初めのうちは目を閉じた方がやりやすいかもしれません。 慣れてきたら、他のことをしていたり誰かと会話しているときでもできるようになります。
ステップ2:不快なエネルギーを残さず感じる
不快なエネルギーに全身を浸したら、可能な限りそれを感じ取ります。
その強さ、波、自然のままの力を感じましょう。 さらに、より強く感じてみましょう。 感じれば感じるほど、多くの力を取り戻すことができるからです。
ただし、私たちは自分の感情を自分で感じる前に「安全だから」という理由で弱めてしまう傾向があります。
私たちが気づかないだけで、弱めてしまった感情があり、まだ取り戻すことのできる力が存在します。
「プロセス」を利用するとき、そこにあるすべての力を取り戻すチャンスが私たちにはあります。
ただ、取り戻せばいいだけです。
そうしたいと思わないなら、それはそれで構いません。
またあとで残りの力を取り戻しにくればいいでしょう。
あなたが感じる強さは、あなたがどう判断し、どうレッテルを貼ろうとも、あなた自身の力です。 それが、「本来のあなた」です。
エネルギーがあまりにも強くなり、飲み込まれそうな気がしたらやめても構いません。
でも、私はさらに踏ん張ることをお勧めします。
このステップのポイントは、感情を可能な限り感じることです。
ステップ3:不快なエネルギーの強さがピークに達したら、「真実」を告げる
不快なエネルギーに全身を浸し十分に感じていると、エネルギーの強さがピークに達するのがわかります。
エネルギーのピーク、あるいは自分の限界についての判断は、あなた自身の感覚を信頼しましょう。
エネルギーの強さがピークに達したら、それを本来の名前で呼びましょう。 つまり「真実」を告げるのです。
「本来のあなた」を認め、あなたが本当は強いこと、あなたがそれを創ったこと、それは本物ではなく、あなたの意識が創ったものに過ぎないことを認めるのです。
そのために、あなたと共鳴し、力強く無限であるという実感を持てるような、「本来のあなた」を表す言葉を考える必要があります。
「私は無限の力を持つ存在である」
「私は宇宙の究極の力である」
「私は全世界を創る偉大なクリエーターである」
「私は純粋な意識体である」
「私は神そのものである」
ただし、言葉そのものは重要ではありません。 その言葉で、あなたがどのような気持ちになるかが重要です。
ステップ3のポイントは、創造物とそれがもたらしているように見えるものについて「真実」を告げることです。
「真実」を告げ、自分が使っている言葉の正当性と力を心から感じることです。
ステップ4:自分の力を取り戻す
自分の創造物について「真実」を告げたら、このような言葉で念押しをして力を取り戻しましょう。
「私は力を取り戻す、私は力が戻ってくるのを感じる」(すると、本当に力が「流れ」となって戻ってくるのが感じられるのです)
「力が私に押し寄せてくるのを感じる」(すると、本当に力が押し寄せてくるのが感じられます)
「プロセス」を取り組み始めた初期の段階では、自分の力を取り戻すこのステップ4は特に重要です。
ステップ5:本当のあなたを、もっともっと表に出す
このステップでは、「真実」と本当のあなたの力を受け入れ、実感します。
私はこれを「無限のエネルギーを感じる」と呼んでいます。
たとえば、あなたが本当の自分を表現するのに、「力と神の存在」という言葉を選んだとします。
あなたは本当に自分がそのような存在であるという感情を(本当に無限に力強く、無限に賢く、無限に豊かな存在であるという感情を)掘り起こす方法を身につけなくてはなりません。
そのためにまずは、自分にこんな質問をしてみましょう。
「無限の力と知恵と豊かさを持っていたら、どんな気持ちがするだろう? 指をパチンと鳴らすだけで欲しいものがすぐに現れたら、どんな気持ちがするだろう? いつも完璧に楽しく平和でいられたら、どんな気持ちがするだろう?」
私は、私が経験するすべてのものを創る、力と神の存在である
私の「外」に力はない。 どんな人にもどんなものにも力はない
私は、ここで、今、無限の豊かさの中にいる
欲しいものを何でも創ることができる無限の力
無限の知識と知恵
無限の喜びと平和な気持ち
無限の無条件の愛と、私が創ったすべてのものへの感謝
ここで、今、感謝を表すための無限のお金
私は、これらの言葉を何回も何回も繰り返し、その「真実」と力を心から感じることで、自分が無限に豊かな存在であるという感情を掘り起こしました。
まずは、「無限のエネルギー」を感じる能力が、次第に成長していくことを信じましょう。
初めは空々しく、うわべだけの感じがするかもしれません。 それでいいのです。 とにかく言ってみましょう。
あなたの目標は、「無限のエネルギー」を意のままに感じられるようになることです。
ステップ4で創造物から力を取り戻したことを確認したら、「プロセス」に戻りましょう。
そして「無限の力」を受け入れ、その中に浸るのです。
意識の中で「無限のエネルギー」に浸りながら、あなたがそもそも不快に感じるきっかけとなった経験を思い出してみましょう。
その場面を振り返って、まだ少しでも不快感が残るなら、不快のエネルギーと「無限のエネルギー」を合流させ、不快のエネルギーを「無限のエネルギー」に溶け込ませます。
自分が動かされ、「無限のエネルギー」の中に入っていき、最後には「無限のエネルギー」しか感じられなくなるまで、その場面を何度も繰り返します。
ステップ6:あなた自身に、そしてあなたの創造物に感謝を表す
不快な感情を刺激するためにあなたが創った「映画のシーン」(つまりは不快に至った出来事のこと)を見て、創造物のすばらしさに感謝し、それを創ったあなたの能力に感謝し、ただの錯覚を本物のように信じられたことに感謝します。
「プロセス」を使い終わったとき、あなたは大きく成長し、嬉しい気持ちになっているはずです。
不快な感情から力を取り戻せば取り戻すほど嵐のようなエネルギーの力は弱くなり、ついには、止むことになります。
そして、不快感は赤いランプを灯して「力はここだ! 力はここだ! 捕まえてくれ! 捕まえてくれ!」と知らせるだけのものとなります。
以上、『「ザ・マネーゲーム」から脱出する法』(ロバート・シャインフェルド著)より抜粋
感情を味わい尽くす系ではない別の方法
JACIM小冊子に出てくるやり方
このJACIM小冊子に出てくる方法は、一見すると感情を味わい尽くす系のようにも見えます。
- JACIMの小冊子「『奇跡講座』の赦しのプロセス~思考の逆転」
ですが、ワプニック氏の「赦しの3つのステップ」をベースにしているはずなので、幻想を直視する、つまり出来事を辿る系になっているはずです。
参考記事)第2ステップの『幻想(自我)を直視する』
JACIM小冊子に出てくるやり方については、以下にまとめています。
感情を客観視するやり方
私がセッションで採用している方法です。
感情には意味があります。
感情の中でも、誤った信念、つまり誤った思考から生じる偽りの感情があります。
その偽りの感情を理解することで解除する方法です。
この誤った思考を見るために、生じた偽りの感情から出来事をさかのぼり、その感情を起こすに至った出来事に付随する誤った思考、信念をあぶりだしていきます。
この方法は、感情を味わい尽くすのではなく、感情を外出しする、いわゆる客観視するタイプのものです。
取り組むには、感情が起こる仕組みを理解することが重要です。
そうすることにより、ネガティブな感情を忌嫌ったり避けたり排除しようとするのではなく、感情の意味や存在意義に理解が示せるようになります。 意味を汲み取るために、感情の存在を受け入れることができるようになります。
仕組みはこうです。
ネガティブな感情は、真の自分と今の自分との信念のずれにより起きています。 ずれがあるのであれば、今の自分は自我から生きている、すなわち恐れから生きているということになります。
真の自分は完全完璧、恐れを持ちません。 その恐れを持たない真の自分とずれているということで、本来持つはずのない恐れを誤った信念によって生み出してしまっている、ということになります。
この信念がどこから生じているのかを丁寧に見て、誤りに気づきましょう、発見しましょう、となります。
発見されれば、それは勘違い、すなわち幻想なので、即時解除されます。
その瞬間、真の自分と今の自分が一致しましたので、恐れから解放されます。 恐れがなくなります。 ネガティブな感情は消え去ります。
参考記事)【基礎理解編2】感情の仕組みを理解する
まず感情を受け入れることが重要
ですのでまず、ネガティブなその感情を受け入れることが重要です。 批判なく、裁くことなくただ純粋にその意味を知りたい、どういう信念からその感情が浮き上がってきているのかが知りたい、真に知りたいという思いが必要になります。 逆を言えば、それができないのなら今はまだ感情を解消することはできない、ということです。
ただしこのやり方も、恐れの感情が激しすぎて完全に感情にのまれている状態、恐れに掴まれている状態では機能しません。
機能させるには、感情がある程度落ち着くまで、時間を置く必要があります。
数日、場合によっては何年か置く必要があるものもあるかもしれません。
その場合には、JACIM小冊子にもある「自分を咎めずに、ただ自分は神の愛を恐れているということを静かに確認するだけで充分」としましょう。
多少、感情を客観視できるようになってくれば、やり方が機能します。
出来事を第三者に置き換えて客観視
客観視するコツとしては、その感情が起きた出来事を第三者の立場に置き換えて見ていくことをしていきます。
自分のこととして見るとなかなか客観視できないですが、第三者に置き換えて見ていくと比較的客観視しやすくなります。
さらに、感情を増幅させたり減少させたりしながら、その要素(ファクター)を特定していくことで誤った思考の作用の仕方を観察するやり方になります。
私のこのやり方については、幻想直視のやり方にまとめています。
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