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第2ステップで登場する『幻想を直視する』とは

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 整理した赦しの3つのステップはこうでした。

 

 

  1. 赦しの第1ステップ
    【原因の所在を認識する】

 

  1. 赦しの第2ステップ
    【その原因を自ら取り消す選択をする】

  • 隠された重要なステップ
    【幻想を直視する】

 

  1. 赦しの第3ステップ
    【聖霊によって原因を取り消してもらう】

 

 

隠されたステップ『幻想を直視する』を見る

 この3ステップの中で、2. 赦しの第2ステップの中にある隠されたステップ、『幻想を直視する』を見ていきます。

 

 

  • 隠された重要なステップ
    【幻想を直視する】

 私には意欲があるがゆえに、私は幻想を直視する。(見る意欲があれば当然、自我の思考体系の誤りを見に行くことになるはず。) 聖霊と共に幻想を直視する。 自我の想念を観想する。 その作業ワークに入る。

 

聖霊と共にとは、聖霊の思考体系の枠組みの中で自我を見ていくこと。

 

 

 

 

 この幻想を直視する具体的なやり方もまた、『奇跡講座』の中に記述は見当たりません

 

 この部分は各人に任されているようで、とにかくそれ以前にまず心の姿勢が大事だということは見てとれます。

 

 

 

奇跡は、奇跡的な心の状態、すなわち、奇跡の準備ができた状態から生じる。

 

 奇跡講座テキスト 第1章  一 奇跡の原理  43. より

 

 

 

 

 

『幻想を直視する』とはどうすることか

 では、各人に任されていて『奇跡講座』にも具体的なやり方の記述がないこの『幻想を直視する』は、いったいどうすることなのでしょうか。

 

 

 自我の想念(幻想、幻覚)を見ることに関して『奇跡講座』には次のような記述があります。

 

 

 

ただ、それらの幻覚が自分にもたらした結果に照らして、それらを査定するように求められているだけである。

 

 奇跡講座テキスト 第8章  一 カリキュラムの方向  2. より

 

 

 

恐れが地下に潜伏し、闇に紛れ、その正体とはまるで違った形で浮上してくるまでに通過する入り組んだ道すじを、すべて辿っていく必要はない。 だが、あなたがそれらの形のすべてを支配している原則をもち続けている間は、それぞれの形を点検することは確かに必要である。

 

 奇跡講座テキスト 第15章  十 再生の時  5. より

 

 

 

 これは、一見ネガティブな感情に関する出来事のすべてを辿たどる必要はない。 そんなことはしなくてもいい。 とも読めますが、そのあとに続く文を読むと、そうではないことに気づきます。 むしろ、「それらの形のすべてを支配している原則」すなわち自我の思考体系を持ち続けている間は、すべて辿って点検しなさい、と。

 

 

  

 また、それは具体的な状況だからこそ利用価値があるとも記述があります。

 

 

 

特定の自我の幻想の内容は問題ではないとはいえ、その訂正は、具体的な状況で為されるほうが役に立つことは明らかである。

 

 奇跡講座テキスト 第4章  七 創造と親交  1. より

 

 

 

 すなわち、自我からくるこの世界で起こる具体的な出来事、事象は、すべて辿たどって自我の訂正に活用しなさい、と理解します。

 

 

 

この世界の真の目的は、あなたの不信を訂正するために使われることである。

 

 奇跡講座テキスト 第1章  六 必要という幻想  4. より

 

 

 

幻覚はその正体が認識されたときには、消え去る。 これが癒しであり、治療法である。 (中略)  あなたがする必要のあることはただ、自分がそれらを作り上げたのだと認識することだけである。

 

 奇跡講座テキスト  第20章  八 無罪性の心眼ヴィジョン  8. より

 

 

 

 幻覚とはすなわち幻想、自我によって作り出されるこの世界のことで、つまり今目にしている(嫌な)相手のことです。 それは象徴であり、自分自身がその彼を呼び出した。 彼すなわち外の世界を変えようとするのではなく、自分自身の心を見て自我による誤りを見つけなさい。 気づいて正しく認識しなさい、と理解します。

 

 

 そしてこれら自我による誤りは、今持っている価値観や信念、観念にあらわれます。 これらすべてに疑問をもち、点検する必要があります。

 

 

 

あなたが抱いている価値観のすべてを疑ってみようとする意欲が必要である。

 

 奇跡講座テキスト  第24章  序   2. より

 

 

 

 

 

隠されたステップ『幻想を直視する』まとめ

 奇跡講座で幻想直視に関する考え方を整理すると次の通りです。

 

 

  • 自我の想念(幻覚)が自分にもたらした結果に照らして、それを査定する
     
  • それぞれの(恐れの)形をすべて辿たどり点検する
     
  • 自我の想念がもたらした結果を具体的な状況で利用する
     
  • 抱いている価値観のすべてを疑ってみようとする意欲が必要

 

 

 起る出来事は象徴です。 心の中にある自我の想念の所在を示しています。

 

 

 『幻想を直視する』。 つまりこれは、聖霊の思考体系の枠組みの中で出来事を辿たどり、その感情の元となっている自我の想念を明らかにしていく作業ワークを実際に行うことです。

 

 

 

 このことが赦しの3つのステップでは見落とされがちであり、またこの直視のやり方についても各人に任されているというところが、混乱が起きやすいポイントだと思います。

 

 

 もちろん、それ以前に心の姿勢を作ることであったり、聖霊の思考体系の枠組みの中で見ていく難しさもあります。

 

 

 聖霊の思考体系はもとより、自我の思考体系についても理解しておく必要があります。

 

 

 

 そして、これらの赦しのステップを理解するのに一番は、結局のところ奇跡すなわち奇跡体験をする、ということです。

 

 

 

奇跡に関するコースにおける最初の根本的な原理を教えるのに、最も難しく見える奇跡が最初に達成できると実証する以上によい方法があるだろうか。

 

 奇跡講座テキスト  第19章  四 平安への障害  C. 第三の障害 ― 死の魅力  ⅰ. 腐敗しない肉体  6. より

 

 

 

 では、各人に任されている赦しのやり方、幻想直視のやり方は具体的にどのようにやっていけばいいのでしょうか?

 

 

 この出来事の辿たどり方、幻想直視のやり方についてはセッションにて、実際に体験を通してお伝えしています。