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赦しのやり方として始まったこのテーマも幻想直視のやり方に入ります。 最初から読む方はこちらの赦しのやり方からどうぞ。
それでは幻想直視のやり方、幻想である出来事の辿り方です。 その前にまず最も重要な、心の姿勢を確認しておきましょう。
心の姿勢の確認
あなたは、なぜ赦しに取り組みたいのでしょうか。
- 「この嫌な気持ちをなんとかしたいから。」
- 「平和な気持ちになりたいから。」
- 「家族や関わる人間関係を改善したいから。」
- 「病気を治したいから。」
- 「こんな世界は嫌だから。 穏やかで平和な世界にしたいから。」
- 「こんな世界から抜け出したいから。」
きっかけとしてはいいと思います。
ですが、このような理由で赦しを始めてはいけません。 赦しは始まりません。
奇跡講座を読むとわかるのですが、これらはすべて自我からの視点による動機です。
「この世界や状況が嫌だ。」 すなわち外の世界に問題があるとする考え方です。
嫌な気持ちを改善したいという動機についても、「この嫌な気持ちに問題があるのだからこの感情を変えたい」となり、同じく自我の視点からの動機です。
その世界があなたの外にあると信じてはならない。 なぜなら、それがどこにあるのかを認識することによってのみ、あなたはそれに対する制御力をもてるようになるからである。
奇跡講座テキスト 第12章 三 実相に思いを投入する 9. より
彼は実際には恐れからの解放を求めているのではなく、彼自身が選び出した症状の除去を求めているだけである。 したがって、この願いごとはまったく癒しを求めてはいない。
奇跡講座テキスト 第9章 二 祈りに対する答え 2. より
肉体からの解放を求めるのはやめなさい。
奇跡講座テキスト 第19章 四 平安への障害 C. 第三の障害 ― 死の魅力 ⅰ. 腐敗しない肉体 8. より
何であれ自分に起こることは外的要因によって生じると信じている限り、あなたは時間をそのように知覚することはできない。
奇跡講座テキスト 第10章 序 1. より
あなたの外には何も存在しない。 それが、あなたが究極的に学ばなければならないことである。
奇跡講座テキスト 第18章 六 肉体を超えて 1. より
心のみが創造できるということ、そして訂正は思考のレベルに属するということを覚えておくことが肝心である。
奇跡講座テキスト 第2章 五 奇跡を行う者の機能 1.
世界を変えようとするのはやめなさい。 そうではなく、世界についてのあなたの心を変えることを選びなさい。
奇跡講座テキスト 第21章 序 1. より
ですので、次のように見る必要があります。
「この世界や状況が気に入らないのは、今の自分に問題があるから。 本来の自分を見誤った自分がいる。 もともとの自分、元来より平安であり無垢な存在であり、そのように受け継いでいる存在として見れるように戻したい。
誤りを訂正することで本来の自分に戻すことを私は選択する。」
そう、「本来の自分に戻したい。」という動機が必要です。 自分を愛する決意からの「もともと平安である本来の自分に戻してあげたい。」です。
これは、ワークブックでは「神の平安を望む」と表現されます。
神の平安を望むと本気で言うことは、一切の夢を放棄することである。 この言葉を本気で言う者は、誰も幻想を望まないし、それゆえに幻想をもたらす手段を追求することもないからである。
奇跡講座ワークブック 第1部 レッスン185 5. より
平安こそが自分の望むすべてである、と本気で言う心は、必ずほかの心とつながることになる。 ほかの心とつながることが平安を得る方法だからである。
奇跡講座ワークブック 第1部 レッスン185 6. より
テキストでは「動機は平安。 神の国を求めよ」です。
このコースを学ぶための動機となるのは、智識ではない。 平安である。
奇跡講座テキスト 第8章 一 カリキュラムの方向 1. より
このコースを学ぶ動機となるものは平安の状態の達成と維持であることを、忘れてはならない。
奇跡講座テキスト 第24章 序 1. より
まず神の国を求めなさい。 (中略) ただこれだけを求めなさい。 他には何も見つけられないからである。
奇跡講座テキスト 第7章 四 真理の認識としての癒し 7. より
「まず神の国を求めよ」と言う代わりに、「まず神の国を意志せよ」と言いなさい。 そうすれば、「私は自分が何であるかを知っており、自分が受け継いでいる賜物を受け入れる」と言ったことになる。
奇跡講座テキスト 第3章 六 裁きと権威の問題 11. より
ここでいう、平安も神の国も真のあなたのことです。 あなたの実相のことです。 つまり贖罪を求めよ、ということです。 もっと言えば、「本来の自分に戻し・た・い」では不充分で、「本来の自分に戻す。 私はそう決意する。」です。