それならば、誘惑に対する警戒を怠らず、誘惑とは自分自身を本来の自分ではないものにしようとする狂った無意味な願望に他ならないことを覚えておきなさい。 そしてまた、あなたは本来の自分の代わりにどんなものになりたいと思っているのか、それについてもよく考えてみなさい。 それは狂気と苦痛と死からなるものであり、裏切りと暗黒の絶望や、死んで恐れの夢を終わらせる以外に何の望みもない挫折の夢からなるものである。 これこそが誘惑であり、それ以上の何ものでもない。 これを選択しないのは難しいことだろうか。 誘惑とは何であるかをよく考え、それから、あなたが二者択一すべき真の選択肢を見なさい。 選択肢は二つしかない。 数多くの選択肢のように見えるものに騙されてはならない。 存在するのは地獄か天国かのいずれかであり、そこからあなたは一つだけを選択するのである。
奇跡講座テキスト 第31章 七 救済者の心眼 14.