しかし、自ら地獄にとどまりたいと願っている間、どうしてあなたが神の子の救済になれるだろう。 あなたが自分の聖性から彼を切り離して見ている間、どのようにしてあなたが彼の聖性を知るというのだろう。 聖性とは、内なる無垢性を見ているがゆえに、それをあらゆる所に見ることを期待する神聖なまなざしを通して見られるものである。 したがって、このまなざしは、自ら目を向けるすべての者が期待通りの者となるようにと、彼らの中に無垢性を呼び覚ます。 これが救済者の心眼である。 すなわち、自分が目を向けるすべてのものの内に自分の無垢性が見え、あらゆるところに自分自身の救済が見えるということである。 穏やかに開かれた自分の瞳と、自分が見ているものとの間に、自分自身についての概念をまったく介在させない。 彼は自らが目を向けるものが真にありのままに見られるように、それに光をもたらす。
奇跡講座テキスト 第31章 七 救済者の心眼 11.