キリストの顔にかかったベール、神や救済に対する恐れ、罪悪と死に対する愛、こうしたものはすべて、一つの誤りにつけられたさまざまな名前である。 それはすなわち、あなた自身についての幻想によって引き離されてきたあなたとあなたの兄弟の間に、兄弟をあなたから切り離し、あなたを彼から遠ざける空間が存在する、という思い違いである。 裁きの剣とは、あなたが自分自身の幻想に与える武器であり、兄弟を切り離しておく空間を愛に満たされないまま維持しようとして戦うためのものである。 しかし、この剣を握っている間は、あなたは肉体を自分自身であると知覚せざるを得ない。 なぜなら、彼は彼であるものについての別な見方を、すなわちあなたであるはずのものを映し出す鏡を掲げているので、あなたは彼を見ずにいられるように、必ず分離したくなるからである。
奇跡講座テキスト 第31章 七 救済者の心眼 9.