概念という観点からは、あなたはこのようにして兄弟を単なる肉体以上のものと見なすのである。 なぜなら、肉体が呈しているように見える外見が、善なるものであることは決してないからである。 肉体の行動は、あなたの「より劣悪な」部分から生じるものと知覚され、したがってそれはまた兄弟の「より劣悪な」部分から生じるものということになる。 彼の中の善なるものに焦点を合わせることにより、肉体はあなたの視覚にとって徐々に持続性を失くしていき、ついには、善なるものの周りを取り囲む影のごときものとして見られるようになる。 そして、肉眼のみが見せてくれる光景を超えた世界にあなたが到達したとき、これが、あなたが抱く自分自身についての概念となるだろう。 なぜなら、あなたは自分が見るものを、神から与えられた助力者なしに解釈することはなくなるからである。 そして、その助力者の視界には、確かに別の世界が存在している。
奇跡講座テキスト 第31章 七 救済者の心眼 3.