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知覚が存続している間は概念が必要であり、概念を変えることが、救済にとっての課題である。 救済は、対極がなく変化もあり得ない真理ではなく、対照的なものごとを取り扱わなければならないからである

 学びとは変化である。 救済は、あなたの思考にとってまだ異質すぎて助けにならないような手段は用いようとせず、あなたに認識できない種類の変化を起こそうともしない。 知覚が存続している間は概念が必要であり、概念を変えることが、救済にとっての課題である。 なぜなら救済は、対極がなく変化もあり得ない真理ではなく、対照的なものごとを取り扱わなければならないからである。 この世界の概念においては、有罪の者たちは「悪く」、「善い」者たちは無垢である。 ここに居る者で、自分の「悪」を赦すために「善」を数え上げるという自分自身についての概念を抱いていない者はいない。 また、彼は誰の中の「善」も信用せず、その背後に「悪」が潜んでいるに違いないと信じている。 こうした概念は背信に重点を置くため、信頼は不可能となる。 また、それは、あなたが自分の中に「悪」を知覚している間、変わることは不可能である。

 

奇跡講座テキスト  第31章  七 救済者の心眼ヴィジョン  1.