救済は、あなたが霊を見て、肉体を知覚しないようにと求めはしない。 ただ、これがあなたの選択となることを求めるだけである。 なぜなら、あなたは何の助けもなしに肉体を見ることはできるが、どうすれば肉体から離れた世界が見えるのかは理解していないからである。 救済が取り消すのはあなたの世界であり、そうして救済は、あなたの目が決して見出すことのできないもう一つの世界をあなたに見せてくれる。 いったいどのようにして、そうしたことができるのかと、案じるにはおよばない。 あなたは、自分が見ているものがどのように生じて自分の目に入るのかを、理解していない。 もし理解していたなら、それはなくなっていただろう。 無知のベールが善と悪の前に垂れ下がっている。 両方とも消えてなくなるように、そのベールを超えていかなければない。 それにより、知覚が隠れ家を見出すことがなくなる。 どのようにしてこれが為されるのだろうか。 それはまったく為されないのである。 神が創造した宇宙の中に、まだこれから為されねばならないものなどあるだろうか。
奇跡講座テキスト 第31章 六 霊を認識する 3.