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あなたは、自分が関わり合える相手は自分自身だけだ、ということを知覚(認識)しないだろう。 いかなる種類の苦しみであれあなたが苦しむとき、あなたは(神を)「殺したい」という自分自身の隠された欲求を見ているのである

 あなたの自己を象徴の中に探すのはやめなさい。 あなたであるものを表すことができる概念などあり得ない。 悪と関わり合ったり、邪悪なものに反応したりする自己というものをあなたが知覚している間は、どの概念を受け入れるかということが、問題になるだろうか。 自分自身についてのあなたの概念は、依然としてまったく無意味なものにとどまるだろう。 そしてあなたは、自分が関わり合える相手は自分自身だけだということを、知覚しないだろう。 有罪の世界を見るということは、あなたの学びがこの世界を導き手としてきたことのしるしに他ならない。 そして、あなたは自分自身を見ているように世界を見ている。 自己の概念はあなたが目を向けるもののすべてを包括しており、いかなるものもこの知覚の外側には存在しない。 もしあなたが何によってであれ、傷つけられることがあり得るとすれば、あなたは自分自身の密かな願望が描かれた絵を見ているのである。 それだけのことである。 そして、いかなる種類の苦しみであれあなたが苦しむとき、あなたは「殺したい」という自分自身の隠された欲求を見ているのである。

 

奇跡講座テキスト  第31章  五 自己概念 対 自己  15.