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誰もが、自分自身についてのこの謎(自己の概念というもの)に答えを見つけなければならないと信じている。 (しかし、真の)救済とは、(この自己の)概念からの脱出にすぎないと見なすことができる

 自己の概念というものは、常に、この世界の大きな関心事であり続けてきた。 そして、誰もが、自分自身についてのこの謎に答えを見つけなければならないと信じている。 救済とは、概念からの脱出にすぎないと見なすことができる。 救済の関心の対象は、心の内容ではなく、心は思考するという単純な声明のみである。 そして、思考することができる存在は選択力を持っており、異なった想念は異なった結果をもたらすということを教わることができる。 それゆえに心は、自分の考えていることの一切が反映しているのは、自分がいかにして作り出されたいかなるものであるかについて自分が感じている深い混乱であるということを、学ぶことができる。 そうして、自己の概念は、心が知らないことについて漠然と答えるように見える。

 

奇跡講座テキスト  第31章  五 自己概念 対 自己  14.