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兄弟のあるべき姿としてあなたが選択したものは(兄弟にあなたにとっての理想を押し付けたのは)、あなた自身であるかもしれない。 こう考えることで、これが、自己についての概念を、完全に受動的なものから移行させ、少なくとも、能動的に選択されるものとなるための道を開く

 あなたであるはずのものについては、いくつもの選択肢が存在している。 例えば、兄弟のあるべき姿としてあなたが選択したものは、あなた自身であるかもしれない。 こう考えることで、これが、自己についての概念を、完全に受動的なものから移行させ、少なくとも、能動的に選択されるものとなるための道を開く。 そして、両者に関わり合いがあったはずだということを、いくらかでも認められるようになる。 そこでは、あなたがあなた方両方のために選択したということ、そして、彼が表しているものはあなたから与えられた意味をもっているということが、いくらかは理解されている。 それはまた、「見えているものは、知覚者の心の状態を反映している」という知覚の法則が見え始めていることの兆しを示している。 しかし、最初に選択したのは誰だったのだろうか。 もし、あなたが自ら選択して兄弟であるとしたそれが、あなた自身だとしたら、そこにはいくつもの選択肢が存在していたということであり、誰かが最初にその一つを選択し、他のものは手放すという決定を下したに違いない。

 

奇跡講座テキスト  第31章  五 自己概念 対 自己  12.