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(偽りの自己の)概念とは、その概念を作り出した者(自我)が自分なりの意味を与えている想念以外の何だろうか。 (この偽りの自己の)概念が世界を維持している

 概念は学ばれるものである。 自然なものではない。 学びから離れるなら、それらは存在しない。 それらは授けられたものではないので、作り出されなければならない。 それらのうちのどれ一つとして真実ではなく、その多くが、恐れから生まれた憎しみと歪曲の熱に浮かされた想像からもたらされている。 概念とは、その概念を作り出した者が自分なりの意味を与えている想念以外の何だろうか。 概念が世界を維持している。 しかし、それらの概念は、世界が実在することを実証するためには使えない。 なぜなら、それらはすべてこの世界の内側で作り出されているからである。 すなわち、世界の影の中で生まれ、世界のやり方で成長し、最後には世界の想念の中で「成熟」する。 それらは偶像たちの想念であり、それらを描いたこの世界の絵筆は、真理を表す一枚の絵も描くことはできない。

 

奇跡講座テキスト  第31章  五 自己概念 対 自己  7.