無垢なる顔の背後には一つのレッスンがある。 自己の概念が作り出されたのは、このレッスンを教えるためであった。 それは恐るべき転位についてのレッスンであり、そのあまりの恐ろしさゆえに、その上で微笑む顔は、それが隠している背信を知覚することがないように永遠に目をそむけていなければならないほどである。 そのレッスンはこのように教えている。 「あなたが私をこのようなものにした。 そして、あなたが私を見るとき、私がこのようなものであるがゆえに、あなたは有罪を宣告されている」と。 自己についてのこうした概念について、世界は承諾の微笑みを浮かべる。 なぜなら、それによって、世界の道が安全に保持され、そこを歩む者たちが逃げ出さないことが保証されるからである。
奇跡講座テキスト 第３１章 五 自己概念 対 自己 5.