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それらの困難(自分には何の関りもないように見える数々の困難)は、(間違いなく)あなたに関りがあるのである。 (この世界の)どの道を歩む選択をしても、あなたは、それ(困難)を自分と一緒に連れていくことになる(つまり困難から逃げることはできないということ)

 世界の目的は問題を保持することにあるというのに、その世界が問題からの脱出や慰めを提供できると考えられる傾向がある。 なぜ、このようなことになるのだろうか。 それは、この世界は、さまざまな幻想の中から選択することだけが選択であるように見える場所だからである。 そうしてあなたは、自分が選択したことから生じる結果を制御できるということになる。 それゆえにあなたは、誕生から死までの短い時間帯において、自分ひとりのために仕える少しの時間が自分に与えられていると考える。 それは、いわば、誰もがあなたと葛藤するが、どの道が自分を葛藤から連れ出してくれ、自分には関りのない困難から遠ざけてくれることになるかを、あなたが自分で選ぶことができる時間である。 しかし、それらの困難はあなたに関りがある・・傍点)のである。 それならば、あなたは、それらを後にすることで、どうしてそれらから逃れることができるというのだろう。 どの道を歩む選択をしても、あなたと共に行かねばならないものであれば、あなたはそれを自分と一緒に連れていくことになる。

 

奇跡講座テキスト  第31章  四 真の選択肢  1.