しかし、囚人であるのは肉体であって、心ではない。 肉体はいかなる想念も思考しない。 肉体には学ぶ力も、赦す力も、奴隷にする力もない。 肉体は心が従う必要のある命令を与えることもなければ、心が服従しなければならない条件を設定することもない。 肉体は、肉体の中にとどまることを自ら望んでいる心のみを幽閉する。 肉体は、肉体の囚人になろうとする心に命じられて病気になる。 そして、その心自身が病んでいるので、肉体は老いて、死ぬことになる。 学びだけが、変化を引き起こすすべてである。 したがって、学びが起こり得ない場である肉体は、決して変わることはできない。 ただし、心自身が自らの与える目的に沿って肉体の外観が変わることのほうを好んだのなら、その限りではない。 心は学ぶことができ、すべての変化は、そこで引き起こされる。
奇跡講座テキスト 第31章 三 自らを責める者 4.