· 

救済とは、何と単純なものだろう! それ(救済/贖罪)を学びたくないという気持ちだけが、これほどに簡単なレッスンを難しくすることができる。 あなたはもはや、自分には虚偽と真実の違いが知覚できないなどと言うことはできない

 救済とは何と単純なものだろう! それが述べているのは、「かつて一度も真実でなかったものは今も真実ではなく、これからも決して真実とはならない」ということに尽きる。 起こり得ないものは起こったことはなく、いかなる結果ももたらし得ない。 それだけのことである。 これが真実であってほしいと望む者であれば、誰にとってもこれを学ぶことが難しいということはあり得ない。 それを学びたくないという気持ちだけが、これほどに簡単なレッスンを難しくすることができる。 虚偽であるものは真実になり得ず、真実なるものは虚偽にはなれないと理解することが、どれほど難しいのだろう。 あなたはもはや、自分には虚偽と真実の違いが知覚できないなどと言うことはできない。 両者を区別するには厳密にどうすればよいか、混乱した場合には何をしさえすればよいかを、あなたは教えられてきた。 それならば、なぜ、あなたはそのように単純なことを学ぶまいとし続けるのだろうか。

 

奇跡講座テキスト  第31章  一 救済の単純さ  1.