この世界では、(自我、すなわち分離に対する)理解は攻撃によって獲得されると考えられている。 実相世界では、攻撃によって(全一性への)理解が失われることが明らかである

 この世界では、理解は攻撃によって獲得されると考えられている。 実相世界では、攻撃によって理解が失われることが明らかである。 罪悪をゴールとして追及することの愚かさが、充分に認識されている。 そして、そこでは偶像が望まれることはない。 なぜなら、罪悪はあらゆる形の苦痛の唯一の原因であると理解されているからである。 誰もその空虚な魅力に惑わされることはない。 苦しみや死は、望ましいものでも、そのために奮闘するようなものでもないと知覚されているからである。 自由の可能性が把握され歓迎されており、自由を得るための手段も今や理解されることが可能となっている。 世界は希望の場所となる。 その唯一の目的が、幸福という希望が成就される場所になることだからである。 そして、この希望の外に立つ者はいない。 なぜなら、「希望が単なる夢以上のものであるとしたら、世界の目的とは、必ずすべての者に共有されるような目的である」という信念において、世界はすでにひとつに結ばれているからである。

 

奇跡講座テキスト  第30章  五 唯一の目的  2.