神の子が、夢(偶像/この世界)を必要とすることはあり得ない。 夢は、彼が望み得るものを何一つ(真には)提供しない

 ここにおいて、分離の夢が色あせて、姿を消し始める。 なぜならここにおいて、存在していない隔たりが、あなたが作り出した恐怖の玩具を抜きにして知覚され始めるからである。 これ以上のことは求められていない。 救済が、ほんのわずかしか求めず、多くは求めないことを喜びなさい。 実相においては、救済は何も求めない。 幻想においてすら、救済が求めるのは、恐れの代わりに赦しを選ぶということだけである。 これが幸せな夢を見るための唯一のルールである。 隔たりから恐怖の玩具が取り除かれてからになれば、その非実在性は明白である。 夢は無のためのものである。 そして、神の子が夢を必要とすることはあり得ない。 夢は彼が望み得るものを何一つ提供しない。 彼は自らの意志によって幻想から救い出され、彼の本性へと戻される。 彼を救済するためのの計画とは、彼を神ご自身に与えるための手段以外の何だろうか。

 

奇跡講座テキスト  第30章  四 幻想の背後にある真理  8.