自分で作り出したもの(恐れをもたらすもの、気に入らないもの)を攻撃してはならない。 そうすることで、あなたは、自分が欺かれたことを証明するだけだからである。 攻撃には、幻想を実在のものとして作り出す力がある

 外観は外観であって実相ではないがゆえに・・・・・・傍点)欺くのである。 どんな形であっても、外観にいつまでもこだわってはならない。 それらは実相を曖昧にするだけであり、それらは真理を隠すからこそ・・・・傍点)、恐れをもたらすのである。 自分が欺かれるようにと自分で作り出したものを攻撃してはならない。 そうすることで、あなたは自分が欺かれたことを証明するだけだからである。 攻撃には幻想を実在のものとして作り出す力がある。 しかし、それが作り出すものは無である。 実在する結果をまったく生み出せない力によって、誰が脅かされたりするだろう。 それは、ものごとをそれ自体と同じようなものに見せかけている幻想以外の何であり得るだろう。 その玩具を静かに見つめ、それらはむなしい欲望に合わせて踊るだけの偶像たちであることを理解しなさい。 彼らを崇拝してはならない。 彼らはそこに存在していないからである。 しかし、攻撃の中ではこのことも等しく忘れられる。 神の子は自分の夢に対して防衛など必要としてはいない。 彼の偶像たちは彼を少しも脅かしはしない。 彼の唯一の間違いは、それらが実在すると思っていることである。 幻想の力に何ができるというのだろうか。

 

奇跡講座テキスト  第30章  四 幻想の背後にある真理  5.