あなたが作り出した、うんざりするほど失望させられる神々(偶像)は、子供の玩具が大きくなったようなものである

 あなたが作り出したうんざりするほど失望させられる神々は、子供の玩具が大きくなったようなものである。 閉じられた箱を開けたとたんに木製の頭が飛び出してきたり、何も言わないはずの柔らかな熊のぬいぐるみが、手に取ったとたんにキーキーと声を出し始めたりすれば、子供は驚いて怖がる。 その子供が箱や熊に設定していたルールが彼自身を裏切って、身の回りのものに対する彼の「制御」を破壊したのである。 そして、自分がそのルールに守られていたと思っていたので、彼は怖くなる。 今、彼は、箱や熊のぬいぐるみが彼を騙したのでも、ルールを破ったのでもないこと、また、これで彼の世界が混沌として危険なものになったわけでもないことを学ばなければならない。 彼は間違っていたのである。 自分を安全に守っていたものについて誤解していた上に、それがなくなってしまったと考えたのである。

 

奇跡講座テキスト  第30章  四 幻想の背後にある真理  2.