あなたは、満足をもたらさない(気に入らない)ものを攻撃する。 そうすることで、自分でそれを作り上げたということを見ないことになる。 あなたが攻撃するのは、偽りの想念だけであり、決して真実の想念ではない

 あなたは満足をもたらさないものを攻撃する。 そうすることで、自分でそれを作り上げたということを見ないことになる。 あなたは常に幻想と戦う。 なぜなら、その向こうにある真理はあまりに美しく、愛に満ちた優しさの中であまりに静かなので、もしそれを自覚したなら、防衛することなどすっかり忘れて、その抱擁の中に駆け込んでしまうことになるからである。 真理を攻撃することはできない。 偶像を作り出したとき、あなたはこのことを知っていた。 このことが忘れ去られるようにと、偶像が作り出されたのである。 あなたが攻撃するのは偽りの想念だけであり、決して真実の想念ではない。 すべての偶像は、あなたが自分と真実なるものとの間に生じたと思っている隔たりを埋めるために、あなた自身が作り出した偽りの想念である。 そしてあなたは、それらの偶像が表象していると思っているもののゆえに、偶像を攻撃する。 それらを超えたところにあるものは、決して攻撃できない。

 

奇跡講座テキスト  第30章  四 幻想の背後にある真理  1.