· 

赦しは、いったん完璧なものとなれば、すぐ近くまで超時性を運んでくるので、天国の歌が聞こえるようになる

 赦しの夢は、永続する必要はほとんどない。 それらは、心が思考することから心を分離させるために作り出されてはいない。 赦しの夢は、その夢が誰か別な者によって見られていることを証明しようとはしない。 そして、赦しの夢の中では、時間のはじまり以来聞かれたことはなかったが、誰もが今も覚えている旋律が聞こえる。 赦しは、いったん完璧なものとなれば、すぐ近くまで超時性を運んでくるので、天国の歌が聞こえるようになる。 それは耳で聞くのではなく、神の子の内側深くに永遠にあり続ける祭壇から一度も去ったことのない聖性をもって聞く歌である。 この歌を再び聞くとき、彼は、自分がそれを聞いていなかったことは一度もなかったということを知る。 そして、裁きの夢が片づけられたとき、どこに時間が存在するというのだろう。

 

奇跡講座テキスト  第29章  九 赦しの夢  8.