実相世界も依然として一つの夢にすぎない。 ただし、登場する人影たちは変わっている。 彼らは裏切りをする偶像として見られてはいない。 その夢の中では、誰も、何か別なものの代わりに用いられることはなく、心が抱く想念と心が見るものとの間に挿入されることもない。 誰も、自分ではない何らかのものとして用いられることはない。 子供じみたものはすべて片づけられているからである。 そして、かつては裁きの夢であったものが、今や、すべてが喜びである夢へと変化した。 それがその夢のもっている目的だったからである。 時間はほとんど終わっているので、ここに入ってこられるのは、赦しの夢だけである。 そして、夢の中に入ってくる形態は今や、裁きではなく愛の中で兄弟として知覚される。
奇跡講座テキスト 第29章 九 赦しの夢 7.