夢の中の登場人物はすべて偶像であり、あなたをその夢から救うために作り出されている。 しかし、そこからあなたを救い出すために作り出されている彼らも、その夢の一部をなしているのである。 そうして、偶像は夢を生かし続け、恐ろしいものにし続ける。 というのも、恐怖と絶望の中に居る者でなければ、誰も偶像を望んだりはしないからである。 これが、偶像が表象しているものであり、したがって、それを崇拝するということは絶望と恐怖を、そして絶望と恐怖が生まれた場である夢を、崇拝することである。 裁きは神の子に対する不正義である。 そして、彼を裁く者は自らが作り出した夢の中で自分自身に課した罰を免れられないというのは、まさに正義である。 神は正義を知っており、罰は知らない。 しかし、裁きの夢の中では、あなたは攻撃し、有罪宣告を受ける。 そして、自分の裁きとそれがもたらす罰の間に挿入される偶像たちの奴隷となることを願う。
奇跡講座テキスト 第29章 九 赦しの夢 3.