偶像たちの奴隷とは、自らなりたくてなる奴隷である。 というのも、生命なきものを崇拝して平身低頭し、力なきものの中に力を探すようなことを自分にさせる彼は、それを自ら望んでいるに違いないからである。 そうしたことを自らの願望にし、路傍の石よりも低きところに自らを貶め、自分を引き上げてもらおうとして偶像に依存するとは、神聖な神の子にいったい何が起ったのだろう。 それならば、あなた自身が作り出した夢の中の自分についての物語を聞きなさい。 そして、自分に尋ねなさい。 自分は、本当のところ、それが夢ではないと信じているのではないだろうか、と。
奇跡講座テキスト 第29章 九 赦しの夢 1.