この世界に来る者で、自分の外側に幸せと平安をもたらしてくれる何かがあるはずだという希望や、いつまでも消えようとしない幻想や、何らかの夢を、依然として抱いていない者はいない。 そうしたことは、もし一切が彼自身の中に存在するのなら、あり得ないことである。 したがって、彼はここに来ることによって、自分自身についての真理を否定し、まるで一切なるものの一部が切り離されて、他の部分が存在していないところに見出され得るかのように、一切なるもの以上の何かを探し求めているのである。 これが、彼が肉体に与えている目的である。 すなわち、肉体は彼に欠けているものを探し出し、彼を完全にしてくれるものをもたらすべしという目的である。 こうして彼は、自分が本来の自分とは違うものであると信じつつ、見つけられないものを探し求めてあてどなくさまよう。
奇跡講座テキスト 第２９章 七 自分の外を探すのはやめなさい 2.