聖なる神の子よ、死すことを誓ってはならない! それは、あなたが守ることのできない取引を約束することである。 生命の子を殺すことは不可能である。 彼は父と同じように不滅である。 彼の本性を変えることはできない。 彼は全宇宙の中で、唯一の一なるもののはずである。永遠であるかに見えるだけのすべてのものに終わりがある。 星々は消え去り、夜と昼もなくなるだろう。 潮の干満や季節や人の生涯など、来ては去っていくもののすべてが、そして、時と共に流転し栄枯盛衰を辿る一切が、二度と戻ってはこない。 時間が終わりを設けた場所は、永遠なるものが存在するところではない。 神の子は、人が彼をどのようなものとしたかによって変化することはない。 彼はこれからも、これまでそうであった通りの彼であり、今そうである通りの彼である。 なぜなら、時間は、彼の運命を定めることも、彼の出生や死の時を設定することもしなかったからである。 赦しは彼を変えることはしない。 だが、時間の内にあるものごとが用途を失うことにより消滅するようにと、時間は赦しを待っている。
奇跡講座テキスト 第29章 六 赦しと、時間の終焉 2.