赦しの向こうにある輝かしいゴールを知ってさえいれば、あなたは、いかにわずかに見えようと邪悪さが影を落としているような想念に、しがみついていようとはしないだろう。 なぜなら、心は、手に指示して祝福を与えさせたり、神の子を父の家へと導いたりすることのできるのに、その心の中に神が与えていないものを保持するなら、その代償がいかに大きなものとなるか、あなたはそのとき理解するからである。あなたは、父がご自身の家として創造した彼の友でありたいと思わないだろうか。 神が彼をご自身にふさわしいものとして尊重していても、あなたは憎しみの手で彼を攻撃したいだろうか。 血にまみれた手で天国そのものに触れようとしながら、天国の平安を見つけることを望む者などいるだろうか。 あなたの兄弟は自分が死の手を握っていると考えている。 彼を信じてはならない。 そうではなく、ただ自らの手を差し出すだけで彼を解放できる自分が、いかに祝福されているかを学びなさい。
奇跡講座テキスト 第29章 五 不変なる住居 6.