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選択は、どの夢(幻想)を保持したいかということではなく、夢の中で生きたいか、それとも、夢から目覚めたいかということだけである

 真理が何らかの幻想にすぎないといったことがあり得ると、あなたは信じているのだろうか。 幻想は真実ではないからこそ・・・・傍点)、夢なのである。 それらの中に等しく真実性が欠けているということが、奇跡の土台となる。 その意味するところは、夢は夢であり、脱出は、夢の上にではなく目を覚ますことの上にのみ成立するということを、あなたが理解したということである。 いくつかの夢は保持されていながら、他の夢からは目覚めているといったことが可能だろうか。 選択は、どの夢を保持したいかということではなく、夢の中で生きたいか、それとも、夢から目覚めたいかということだけである。 したがって、奇跡は、一部の夢を選び出し恩赦を与えてそのまま残しておくことはしない。 あなたは眠っているか目覚めているかのどちらかであるから、ある夢を見ながら別な夢から目覚めるということはできない。 そして、夢を見ることは、その一方だけに伴うものである。

 

奇跡講座テキスト  第29章  四 夢の中の役割  1.