あなたの救済者が自らを肉体だと思っているからといって、彼を咎めてはならない。 なぜなら、彼の夢を超えたところに彼の実相があるからである。 しかし、彼は自分の本性を思い出せるようになる前に、まず自分が救済者であることを学ばなければならない。 そして、彼は救われるものを救わなければならない。 彼の幸せはあなたを救うことにかかっている。 なぜなら、救済者とは、救済を与える者に他ならないからである。 このようにして彼は、救済は自分が与えることのできる、自分のものに違いないということを学ぶ。 与えなければ、自分がもっていることがわからない。 なぜなら、与えることがもっていることの証拠だからである。 この通りであるに違いないと理解できないのは、自らの強さによって神が減じられると考える者たちだけである。 もっていないのに与えることができる者がいるだろうか。 与えれば必ず増大するものを与えて、失うことができる者がいるだろうか。
奇跡講座テキスト 第29章 三 神の証人たち 1.