「何ものか」であるものとして、肉体は、神の敵となり、神の本質を卑小さと絶望へと置き換えることを求められる。 あなたが肉体を、自分が愛すべきものとして眺めたり、憎むべきものとして見ているとき、あなたは神の損失を祝っているのである。 なぜなら、神が一切の総和であるのなら、神の中にないものは存在せず、神の完全性とはすなわち肉体の虚無性だからである。 あなたの救済者は死んではおらず、また、死に捧げる神殿として建てられたものの中に住んでもいない。 彼は神の中に生きており、このことが、そしてこのことだけが、彼をあなたの救済者にするのである。 彼の肉体の虚無性が、あなたの肉体を病気や死から解放する。 なぜなら、あなたのものは、彼のもの以上でも以下でもないからである。
奇跡講座テキスト 第29章 二 賓客の到来 10.