犠牲を求めるものは、愛ではない。 しかし、恐れは愛を犠牲にするよう要求する。 なぜなら、恐れは愛が現存するところにとどまれないからである。 憎しみが維持されるためには、愛は恐れられなければならず、ときどきしか存在せず、時にはなくなるようなものでなければならない。 このようにして、愛は信用できないものと見なされる。 なぜなら、愛は不確かに行き来し、何の安定ももたらさないように見えるからである。 あなたには、自分の忠節がいかに限定された脆弱なものであるか、また自分がいかにたびたび愛に退去を命じ、自分をひとりで「平安」の中にそっとしておくようにと要求してきたかがわかっていない。
奇跡講座テキスト 第29章 一 隔たりを閉じる 7.