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憎しみを抱く者で、愛を恐れていない者はいない。 彼は必ず、神を恐れている

 ここに、に対する恐れがきわめてはっきりと見えている。 なぜなら、恐れと憎しみは決して切り離せないものであり、恐れる者たちにとって、愛とは、まさしく信用できないものだからである。 憎しみを抱く者で、愛を恐れていない者はいない。 したがって、彼は必ずを恐れている。 彼が愛とは何を意味するかを知らないのは確かである。 彼は愛することを恐れ、憎むことを愛している。 それゆえに、愛は恐ろしく、憎しみが愛だと思っている。 これが、小さな隔たりを大切にして、それが自分の救済であり希望であると考える者たちに、その隔たりが必ずもたらすことになる結果である。

 

奇跡講座テキスト  第29章  一 隔たりを閉じる  2.