神は何も求めない。 そして神の子も、神と同じように、何も求める必要はない。 彼の中にはいかなる欠乏もないからである。 何もない空間、小さな隔たりとは、一つの欠乏である。 そしてそこにおいてのみ、彼が自分のもっていない何かを望むということがあり得る。 神が存在しない空間、父と子の間にある隔たりは、一なるものであることを約束した父と子のいずれの意志でもない。 神の約束はご自身に対する約束であり、神の本質の一部である者として、誰も神が意志することに対して不実にはなれない。 神ご自身と神の本質との間にいかなる隔たりもないという約束が、偽りのはずがない。 ひとつでなければならないものと、いかなる隔たりも含まない全一性をもつものとの間に、いったいどのような意志が割り込むことができるだろう。
奇跡講座テキスト 第28章 七 安全の箱舟 1.