肉体は感情をもたないので、あなたが罰を与えても苦しまない。 憎しみのために使われることはあるが、それによって憎むべきものになることはあり得ない

 見ることができない物体に視覚についての責任をとらせ、あなたが気に入らない音について、聞く能力もないものを非難するというのは、まったく分別のない考え方である。 肉体は感情をもたないので、あなたが罰を与えても苦しまない。 あなたが望む通りに行動するが、決して自らの選択をすることはない。 生まれることも、死ぬこともない。 それは自分が置かれた道を目的もなくただ進んでいくことができるだけである。 そして、その道が変更されれば、新たな道をこれまで通り楽々と歩いていく。 何かの味方をすることも、自らの旅する道を裁くこともしない。 憎むこともしないので、いかなる隔たりも知覚しない。 憎しみのために使われることはあるが、それによって憎むべきものになることはあり得ない。

 

奇跡講座テキスト  第28章  六 秘密の誓い  2.