奇跡は、病気(自我)という結果を、その原因のもと(自我は無/幻想)に返還することによって得られる喜ばしい結果である。 心が「これ(痛みと苦しみ/病気)は、私に対してなされているのではなく、私自身が(自分で)これをしている」と認めるからこそ、肉体は解放される

 この世界は奇跡に満ちている。 一つひとつの痛みと苦しみの夢や罪と罪悪の夢のすぐ傍らには、奇跡が静けさの中で輝いている。 奇跡は夢に変わるもう一方の選択肢であり、自分が夢を作り出す上で果たしている積極的な役割を否定するのではなく、夢を見る者で居るという選択をすることである。 奇跡は、病気という結果を、その原因のもとに返還することによって得られる喜ばしい結果である。 心が「これは私に対してなされているのではなく、私自身が・・・・傍点)これをしている」と認めるからこそ、肉体は解放される。 このようにして心は、代わりに別な選択をする自由を得る。 ここに始まった救済は、分離へと下降してきた一段一段の進路を変更していき、いずれは、すべての段階をさかのぼって階梯を消し去り、世界のすべての夢を取り消すだろう。

 

奇跡講座テキスト  第28章  二 結果と原因の逆転  12.