もしあなたが、肉体が癒され得るということだけを学ぶのであれば、奇跡は無益である。 そのようなレッスンを教えるために、奇跡が送り出されたわけではないからである

 奇跡は、恐れの原因を、恐れを作り出したあなたのもとに返還する。 しかし奇跡はまた、それは結果を生んでいないがゆえに原因ではないことも示す。 なぜなら、原因となる機能とは、結果を生むことだからである。 そして、結果がなくなっているところに、原因は存在しない。 こうして、肉体は奇跡によって癒される。 それは、心が病気を作り出したこと、そして肉体を、心自身が作り出したものにより被害を被るもの、すなわち結果とすべく用いたということを、奇跡が教えるからである。 しかし、レッスンの半分がその全体を教えることはできない。 もしあなたが、肉体が癒され得るということだけを学ぶのであれば、奇跡は無益である。 なぜなら、そのようなレッスンを教えるために奇跡が送り出されたわけではないからである。 レッスンは、肉体が病気になり得ると考えた傍点)こそが病んでいたということ、そしてその心による罪悪の投影は何かの原因となったことはなく、何の結果ももたらさなかったということである。

 

奇跡講座テキスト  第28章  二 結果と原因の逆転  11.