あなたは、夢を引き起こすことはあるかもしれないが、決してその夢に実在性のある結果を与えることはない。 夢を見ている者は目を覚ましてはいないが、自分が眠っていることも知らない

 この世界は無因のものであり、世界の中で誰が見たどの夢もみな、同じく無因のものである。 いかなる計画も不可能であり、見出され理解され得るような構想もまったく存在しない。 原因のないものから、これ以上の何を期待できるだろう。 しかし、それに原因がないとすれば、それには目的もないことになる。 あなたは夢を引き起こすことはあるかもしれないが、決してその夢に実在性のある結果を与えることはない。 なぜなら、そうすることはその原因を変化させるということであり、それはあなたにできることではないからである。 夢を見ている者は目を覚ましてはいないが、自分が眠っていることも知らない。 彼は自分が病気だったり健康だったり、落胆したり幸福だったりする幻想を見るが、それには結果が保証される安定した原因はない。

 

奇跡講座テキスト  第28章  二 結果と原因の逆転  6.